アルビー君

フランス製のユーレー・アルビーと言うリアディレイラーがあった。丈夫さが売りのメカだった。「鉄製」だったので、転倒で曲がった部分を石で叩いて直し、そのまま旅を続けた等の武勇伝も聞いたことがある。当時のサイクリストに人気のアルビー君だったが、何と、致命傷があった。チェーンがトップギアに落ちにくいのだ!
問題児、駄々っ子、等の表現がぴったりのアルビー君。しかし、アルビー君を見事に使いこなし、サッとチェーンをトップギアに入れ、涼しい顔で走リ去る御仁もいた。彼らは、アルビー君との付き合い方を知っていたのだ。
アルビー君と対をなすユーレー製のシフトレバーに付属してくるインナーは、ガチガチでしなやかさはゼロ。まず、このインターを柔軟性に富む日本製に交換。リアハブはリアのスプロケットがなるべく内側に来るようにフランス製のマイヨールやアトムをチョイス。スプロケットやチェーンも、特定のブランドを選択する必要があった。
もちろん、マニュアルなんてものは無かったが、自転車屋のオヤジは、スムーズに動かすためのノウハウを持っていた。何度も店に通い距離を縮めた後、やっとご享受をいただくことができたものだった。
現在のコンポーネントには、詳しい説明書が付いてきて、それを読み理解した上で組み立てれば、見事に動いてくれる。
最新のコンポーネントの恩恵を受け、そのハイパフォーマンスに酔いしれる自分がいる。その一方、アルビー君と格闘した青春時代を懐かしく思い出す。
Bike of the year 賞を獲得した、最新鋭の FOCUS IZALCO MAX に乗ってみませんか?
そのハイパフォーマンスに、ゾクゾクしますよ。