成田空港への道

30年前、今ほど自転車持参で海外に旅立つ人は多くなかった。新宿から成田までリムジンバスで行く際、輪行袋に入れた自転車が一緒だと、自転車の積み込みを拒否されるケースがあった。ならば、7部組の自転車カートンに入れて宅急便で空港まで送ろうとするも、こちらも拒否された。破損のリスクが理由だった。
デンバーに着くまでにも、問題があった。ロスまで飛び、そこから乗り換え。空港での荷物の扱いは荒い。スーツケースなどバンバン投げられ、へこんでしまうのは、多くの人が経験済だろう。
様々な危機に対応するために出した答えは、バッチリ梱包して、デンバーまで飛ぶ!ということ。 輪行袋はNG。手荒に扱われて、走る前に破損するかもしれない。で、自転車の7部組用の箱を2枚重ねにし、ガムテープでガシガシに固定。丈夫な自作のカートンに自転車を詰め込んだ。
次に、どうやってこのダンボールを空港まで運ぶか? 閃いたのは、「赤帽」さん。自転車と人間ともに空港まで運んでもらおうという魂胆だ。交渉したら、快くOK。無事に成田空港に到着することができた。
その時のツアーを振り返ってみると、最も大変だったのは、ロスからデンバーへのトランジットでも、険しいロッキーを走ったことでも、突然の雨で全身ずぶ濡れになったことでもなく、成田まで辿り着くことだったのだ。
現在は宅急便やリムジンバス、航空会社が自転車の扱いに関しての規定を分かり易くネットに載せている。様々な問題がクリアーになった。
海外を走ってみたい人、是非ともトライしてください。旅のパートナーには、FOCUS ATLS シリーズがお勧め。