日本の夏。ロッキーの夏。

2024.05.13

1995年の夏は、暑かった。

涼しい場所に行きたくなり、一路アメリカのデンバーに飛んだ。向かうはロッキーマウンテン国立公園。いつものように、キャンプしながらのツーリングだ。

ロッキー山脈を横断するルート34、通称 “トレイルリッジロード” を行く。空気は乾燥していて、見上げる空は青い。山岳道路をひたすら走り、最高地点に到達。標高は3,713mだ。

高地に上りきった満足感に浸り暫し眺望を楽しんだ後、ダウンヒルに臨む。快適に下りを楽しんでいた時、天気が急変した。何と雹(ひょう)が降り出したのだ。幸い雹の粒は大きくなかったので、身体に当たっても痛くはない。しかし、雹が降ると気温が急激に下がるのだ。

この時、自分がおかした大きなミスに気付く。日本があまりにも暑かったので、「寒さ」の2文字が頭から消え去り、防寒着を持参していなかったのだ。とりあえずウインドブレーカーとナイロン製のピラッピラのロングパンツを着用した。ダウンヒルは続く。体感温度は下がる。「何てこった~!」と思いながらひたすら下る。かなり下った所で、雹は止んだ。

楽しいことも、辛いことも、思いがけない出来事も、サイクリングの思い出となる。雹との遭遇も、今となっては印象深い思い出だ。