昭和のサイクリスト ヘビーキャンピング

「見て見て、すごい荷物を積んで登ってくるよ~!」
家族旅行で箱根に行った。箱根の急坂を登るバスは、フル装備のキャンピング車でえっちらおっちら走る日焼けしたサイクリストを追い抜いていった。あちらこちらで、そんなサイクリストの姿を見た。彼らはみな逞しく健康的で、カッコよく見えた。凄いことをやっている人達だ~っと、子供心に憧れを持って見ていたものだった。
当時は大学のサイクリング部も盛んで、キャンピング仕様の自転車が連なって走る様は壮観だった。一番脚力がある人が、大鍋をキャリアに積んで走るといった伝統も耳にしたことがある。
高校を卒業した春、18歳の私は一人九州宮崎に降り立った。相棒はフル装備のキャンピング車だ。九州、四国の山岳地帯を中心に一か月、キャンプしながら走った。
風が強かった鹿児島の佐多岬。九州で一番高い椎谷峠には雪が残っていた。「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川を走った時は、ずっと雨。でも、幻想的な風景を堪能することができた。自分が子供の頃に憧れていたフル装備のキャンピング車で長旅を完遂できた。思い出に残る旅になった。
今も写真を見ると、当時の記憶が鮮明に蘇る。
旅に出ませんか、FOCUS ATLS に乗って・・・・。