西部開拓

アメリカ大陸を横断する際、東から西に向かうか? それとも、その逆か?
どちらでも良い話だが、個人的には東から西へ向かうのが面白いと思う。西部開拓の歴史を、少なからず体感できるからだ。
東海岸に13の植民地があった。人々は新天地を求め、西部の荒野を進んでいったのだ。
東部を走っていると、町と町との距離は3~5キロ。中西部から西部に進むにしたがってその距離が伸びていく。
オレゴン州のある町で、私は緊張していた。次の町までは80キロ。その間、何もないのだ。ただただ、道が続くのみ。走り込んでいるサイクリストにとって、80キロは大した距離ではない。
だが、町も村も店も何もない80キロとなると、話が違ってくる。何かあったらどうしよう。普通は、そう考えてしまうだろう。
水とバッグの中の食糧を確認。タイヤの空気圧もチェック。覚悟を決めて出発した。
無事に次の町に到着。新天地を求め西に向かったパイオニアに、自分をダブらせた。日本ではできないことが経験できた。安堵と喜びを感じた瞬間だった。
IZALCO MAX。チューブ形状のアップデートにより、45キロの距離を同じ出力で走った場合、1分47秒のタイムを短縮できる。
荒野に続く80キロの道も、一気に駆け抜けることができるだろうか。